前回、中国伝統風水の家の「4つのタイプ」のお話をしました。
- 人にもお金にも良い
- 人に良いがお金に良くない
- お金に良いが人に良くない
- 人にもお金にも良くない
この「家全体のエネルギー」のタイプが分かると、「水」または「土」を用いて家全体のエネルギーを改善することができます。
本来、中国伝統風水は「家全体のエネルギー」と「家の各部屋のエネルギー」の両方を計算してレメディ(改善法)を考えます。
そのうち4つのタイプ診断で分かるのは「家全体のエネルギー」。
まずは、ご自宅の4つのタイプをセルフ鑑定してみませんか?
今回は、順番に鑑定方法を解説していきます。
1.建築年
前回の記事で、家のエネルギーを計算する上でカギとなる数字「サイクル」を、建築年から知る方法をお伝えしています。
まだご自宅が「何サイクル」か分からない方は、下の記事の3章「3.あなたの家のタイプを知る方法」で確認してみてください。
2.家の正面「向」と裏面「座」
家の方位を測定する前に、「家の正面」と「家の裏面」を判断する必要があります。
・家の正面、顔=「向(こう)」
・家の裏面、後ろ=「座(ざ)」
中国伝統風水では、この「座高(ざこう)」の判断が重要です。
家はほとんどが四角形ですので、4つの面があると思います。
そのうち1つの面が正面「向」、180°反対側の面が裏面「座」になります。
勘違いしている方も多いのですが、家の正面「向」は、玄関がある側、道路に面している側とは限りません。
例えば、マンションやアパートの場合、玄関とは反対のバルコニー側が正面「向」になります。
家のデザインを手がかりに、座向の判断をします。
家の正面「向」の特徴
- 窓が大きい、多い、明るい
- 装飾的なデザイン
- リビング、ダイニング
- 陽、オープン、家の顔
家の裏面「座」の特徴
- 窓が小さい、少ない、暗い
- 平坦なデザイン
- 水回り、プライベート
- 陰、クローズ
例
赤い矢印の方向が家の正面「向」です。
玄関側というわけではなく、窓が多く明るいリビング側。


* * * * *
いかがですか?間取りからの判断が難しい場合は、道路や周りの建物との関係も考慮して判断します。
あなたの家の「座向」は判断できましたか?
3.家の「座」方位測定
さて、家の座向が決まったら、いよいよ方位測定です。
測定するのは家の裏側「座」の方位。
2章の図面(例a、例b)の赤い矢印ではなく、その反対側を測定します。
★家の裏側「座」の方位を測定する
さらに、注意点として「磁北(磁石のさす北)」から「座」まで、時計回りの角度を測定します。
地図の真北からの角度ではありません。
真北と磁北にはずれがありますので、そのまま地図で測らないでください。
★「磁北」から「座」まで、時計回りの角度を測定する
(地図上で真北からの角度を測らない)
方法は2つあります。
Ⅰ.方位磁針(スマホアプリもOK)を使う方法
Ⅱ.Google Earth(グーグルアース)を使う方法
Ⅰの方位磁針を使う方法はスマホアプリの方位磁針でも測定できます。ただし、近くにある車や電柱などに磁石が反応して、正確に測れない場合もあります。必ず家の外で、最低10か所以上の測定をしてください。
方位測定が正確でないと、結果が全く違ったものになってしまいます。
より正確な方法はⅡです。Ⅰで測定した場合も、不安な方はⅡの方法で確認してみてください。
3-1.方位磁針を使う方法
通常は風水用の羅盤(らばん)や方位磁針で測定します。
しかし近年、鉄製の物が多い環境では、方位磁針の針がなかなか安定しない場合があります。そこで必ず、下記に注意して測定しましょう。
・家の外で測定する
・車、電柱、鉄製の物が周りにない場所で測定する
・最低10か所測定し、平均をとる
手順
今回はiPhoneのアプリの方位磁針「コンパス」を使用した方法を例にして説明します。
①iPhoneは初期設定で「Extras」の中に入っていますが、見つからない場合や削除している場合はインストールしてください。


②まず方位測定の前に、iPhoneの「設定」からコンパスが「磁北」になっていることを確認します。
㋐iPhoneの「設定」を選択。

㋑設定の中の「コンパス」を選択。

㋒「真北を使用」の緑のチェックを外す。

㋓下の状態ならOK。磁北からの方位が測定できます。

③家の外に出て「座」の方角に真っ直ぐ向いて立ちます。スマホも真っ直ぐ水平に持ち「磁北から座まで、時計回りの角度」測定します。
下の図、上が座の方位。磁北から座まで、時計回りの角度は78°です。

④10か所の数値が、以下の表の方位「A~X」のどの方位に当てはまるか調べます。78°の場合は「F」。
磁北から座までの角度 | 磁北から座までの角度 | ||
A | 352.5~7.5° | M | 172.5~187.5° |
B | 7.5~22.5° | N | 187.5~202.5° |
C | 22.5~37.5° | O | 202.5~217.5° |
D | 37.5~52.5° | P | 217.5~232.5° |
E | 52.5~67.5° | Q | 232.5~247.5° |
F | 67.5~82.5° | R | 247.5~262.5° |
G | 82.5~97.5° | S | 262.5~277.5° |
H | 97.5~112.5° | T | 277.5~292.5° |
I | 112.5~127.5° | U | 292.5~307.5° |
J | 127.5~142.5° | V | 307.5~322.5° |
K | 142.5~157.5° | W | 322.5~337.5° |
L | 157.5~172.5° | X | 377.5~352.5° |
⑤④10か所の平均をとると、家の「座」が方位「A~X」のどれかに決まります。このアルファベットが4つのタイプを診断するもう一つの大切なカギです。
測定に不安がある場合は、次のGoogle Earth(グーグルアース)を使う方法も試してみてください。
3-2.Google Earthを使う方法
Google Earth(グーグルアース)のアプリを使い、「磁北から座まで、時計回りの角度」を計算で出します。
手順
①Google Earthのアプリを用意します。

②調べたい建物を画面上に拡大し、右下の方位磁針のマークを押す。画面が真北を向きます。磁北ではないので気をつけてください。

③②の画面をスクリーンショットで保存します。
④写真を開き、編集を選択。

⑤編集画面で右上のペンマークを選択。

⑥下に機能の中から定規マークを選択。

⑦定規は2本の指で移動すると角度が変わります。まずは真北が90°であることを確認。赤線は説明のために引いています。引かなくてもOK。

⑧2本指で定規の傾きを変え、調べたい建物の屋根に合わせます。61°であることを確認。(角度はご自宅の角度をご確認ください)

⑨ここで算数の問題を解きます(笑)写真のN「真北」から矢印「座」まで、時計回りの角度を求めます。下の場合は90°-61°=29°。

⑩ここで真北と磁北のずれを調べます。
㋐国土地理院のホームページへアクセス。
㋑「地理院地図を見る」を選択。

㋒右上「リスト」→「ツール」の順に選択。

㋓下の方にスクロールし「磁北線」をタップすると赤い線が現れます。パソコンで見る場合は「その他」の中にあります。

㋔ご自宅付近まで地図を拡大し、磁北線の赤い数値を読みます。下の場合は7°40’。

⑪磁北は真北よりも西へずれているので、⑨の図の計算へ戻り、磁北からの角度を計算します。
黄色の矢印が磁北線、真北より西へ7.4°ずれているので、29°+7.4°=36.4°。これが「磁北から座まで、時計回りの角度」になります。

⑫⑪の角度が、以下の表の方位「A~X」のどれに当てはまるか調べます。36.4°の場合は「C」。このアルファベットが4つのタイプを診断するもう一つの大切なカギです。
磁北から座までの角度 | 磁北から座までの角度 | ||
A | 352.5~7.5° | M | 172.5~187.5° |
B | 7.5~22.5° | N | 187.5~202.5° |
C | 22.5~37.5° | O | 202.5~217.5° |
D | 37.5~52.5° | P | 217.5~232.5° |
E | 52.5~67.5° | Q | 232.5~247.5° |
F | 67.5~82.5° | R | 247.5~262.5° |
G | 82.5~97.5° | S | 262.5~277.5° |
H | 97.5~112.5° | T | 277.5~292.5° |
I | 112.5~127.5° | U | 292.5~307.5° |
J | 127.5~142.5° | V | 307.5~322.5° |
K | 142.5~157.5° | W | 322.5~337.5° |
L | 157.5~172.5° | X | 377.5~352.5° |
4.これで準備完了!
お疲れさまでした。これで準備完了です!
以上の手順で導き出した「建築年」の数字と「家の座方位」のアルファベット。この2つを用いて4つのタイプを診断します。
本来ならば鑑定士さんが行う部分ですので、少し難しかったと思います。そしていわゆる有料級です。
ここまで、ご自分では分からなかったという方、途中で悩んでしまったという方、いらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。できればTwitter(https://twitter.com/lucetomoko)からメッセージをいただけると、写真や図で一緒に考えることができます。
(もしTwitterからは難しい場合は、お問い合わせ欄からご連絡ください。)
さて、準備が整いましたので「玄空飛星」という方法でタイプを診断します。これはさすがに勉強しないとできませんので、私が数字とアルファベットすべてのパターンを計算して表にします。次回のブログをお待ちください。
ただ、かなりの数のパターンになりますので、少々時間がかかります。
「早く知りたい!」という方は、数字とアルファベットをメッセージいただければ、そのパターンのみ先に計算してお伝えいたします😊
Twitterはこちら→https://twitter.com/lucetomoko
それでは、次回のブログで♪
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